|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 自動 : [じどう] 1. (adj-na,n) automatic 2. self-motion ・ 自動車 : [じどうしゃ] 【名詞】 1. automobile ・ 動 : [どう] 【名詞】 1. motion 2. change 3. confusion ・ 車 : [くるま] 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel
ミカサは、岡村製作所が1957年から1960年にかけて製造・販売していた商用車・乗用車である。前輪駆動方式であり、自社製のトルクコンバータを採用した、日本初のオートマチック車として特筆される。 == 概要 == 岡村製作所は1945年(昭和20年)に旧日本飛行機の航空機製造の技術者らによって創業された〔浅井貞彦『60年代街角で見たクルマたち 日本車・珍車編』三樹書房、2012年〕。当初はオフィス家具を手がけたが、1950年(昭和25年)に日本初のトルクコンバータの開発に成功。さらに、このトルクコンバータを搭載した自動車の開発を目指すことになる。 自動車の開発にあたって、岡村製作所ではシトロエン2CVを購入して研究した〔株式会社岡村製作所 創業者 吉原謙二郎 先駆者たちの大地 IRマガジン2003年秋号 Vol.63 野村インベスター・リレーションズ〕。 2CVの手法を取り入れ、当時日本では珍しかった前輪駆動方式と空冷水平対向2気筒エンジンを採用してスペース効率を改善、前輪に動力を伝達するトランスアクスルは当時一般的なマニュアルトランスミッションに代えて自社製トルクコンバータによる自動変速式とした。もっとも完成したモデルの外見から2CVの影響がうかがえるのは、ボルト3本で組みつけられるディスク式ホイールぐらいである〔小関和夫 日本の商用車列伝 「第7回 バン&ピックアップ黎明期」 - 三樹書房 M-BASE(2013年9月版 / 2015年10月28日閲覧)〕。またサスペンションの設計も、2CVの独特な前後連関懸架は採用せず、前後とも手堅くリーフスプリングを用い、前輪のみ独立式とした。 1957年(昭和32年)5月に日比谷公園で開催された第4回全日本自動車ショーにおいて、ミカサ・サービスカー・マークI及びミカサ・スポーツの2台を出展〔五十嵐平達『写真が語る自動車の戦後:アルバムに見る50年』ネコ・パブリッシング、1996年〕。 ミカサ・サービスカー・マーク Iは同年から販売され、ミカサ・スポーツはミカサ・ツーリングと名を変えて1958年(昭和33年)から販売された。また、後にミカサ・サービスカー・マーク II〔小関和夫 日本の商用車列伝 「第7回 バン&ピックアップ黎明期」 - 三樹書房 M-BASE(2013年9月版 / 2015年10月28日閲覧)〕も発売された。ミカサの製造にあたっては、ボディには航空機の薄板加工技術が、シート及び内装には家具製造の技術が用いられ、生産はすべて岡村製作所の社内で行われた〔。 しかし、メインバンクが共通する本田技研工業が既に二輪車事業を軌道に乗せており、メインバンクが岡村製作所にオフィス家具への専念を勧めたこともあり〔高島鎮雄『カタログで見る日本車なつかし物語』三樹書房、1999年〕、1960年(昭和35年)に生産が中止された〔。総生産台数は、サービスカーが500台余り、ツーリングが10台程度とされる。 岡村製作所のトルクコンバータがその後自動車に採用された例は、1960年(昭和35年)発表のマツダ・R360クーペと1961年(昭和36年)発表の愛知機械工業・コニー・グッピーの軽自動車2種に留まっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミカサ (自動車)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|